2026/06/11 12:00

自然相手だからこそ大切な品質管理
私たちが毎日飲んでいるお茶。
その一杯の裏側には、たくさんの人の努力があります。
焙煎かんぽうちゃの原料である宮古ビデンスピローサは、沖縄県宮古島の契約農家さんによって大切に育てられています。
宮古島は豊かな自然に恵まれた島ですが、その一方で毎年のように台風が接近します。
先日、原料を管理する担当者の方からこんなお話を伺いました。
台風の後は、農家さんへ必ず「散水」の指示を出すそうです。
実は台風の雨には海から運ばれた塩分が含まれています。
そのまま放置すると葉にダメージを与え、品質低下につながることがあります。
そのため台風通過後は、通常以上に散水を行い、葉に付着した塩分を洗い流します。
自然の恵みを受けながら育つ植物だからこそ、自然の影響も受ける。
農業の難しさを感じるお話でした。
さらに驚いたのは、その後の品質管理です。
もし塩害などの影響で葉が変色し、品質基準を満たさなくなった場合は、工場での受け入れを行わないそうです。
場合によっては、収穫せずにそのまま刈り捨てることもあるとのこと。
せっかく育てた作物を収穫しないという判断は、決して簡単なことではありません。
それでも品質を優先する。
その姿勢に、原料づくりへの責任と誇りを感じました。
私たちはつい完成した商品だけを見てしまいがちですが、その背景には自然と向き合いながら栽培を続ける農家さんの存在があります。
毎日の一杯は、決して当たり前ではありません。
自然の恵みと、人の手による丁寧な管理。
その積み重ねによって、焙煎かんぽうちゃは皆さまのもとへ届けられています。
これからお茶を飲むとき、宮古島の青い空や畑、そして原料を育てる農家さんたちのことを少し思い出していただけたら嬉しいです。
